タンパク質不足 3回目
頑張らない筋トレ管理人のさっちんです。
さて、前回までに
- 日本人は一日に摂取するタンパク質が実は足りている
- 根拠は、厚生労働省の『国民健康・栄養調査』と『日本人の食事摂取基準(2015年版)』の2つの資料で見ていこう
- それぞれの資料はキチンと調査されている資料だよ
ということを書きました。
なんだかんだ言ったって、ちゃんと国は国民の健康の保持と増進を考えていてくれるわけです。ただ、資料はただの言葉でしかないから、その資料をどう使うのか。というのは、私たち国民が受け取った側が考えないといけないことですね。
それでは、そろそろ行きましょう。
資料を見てみよう
どうやってみるの?
まず先に、『国民健康・栄養調査』と『日本人の食事摂取基準(2015年版)』の2つの資料は、厚生労働省のホームページにちゃんと載っているので、見に行けば誰でも見られます。
やっぱり国が行っている調査なだけあって、ちゃんと見ればなかなか面白い資料。
『国民健康・栄養調査』 URL:
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h25-houkoku.html
『日本人の食事摂取基準(2015年版)』 URL:
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
さて、それでは、まず『国民健康・栄養調査』 から見ていこうと思います。
国民健康・栄養調査
さて、この記事では私たちが普通に生活している中で、タンパク質が足りているのか、不足しているのか、ということに特化して見ていきたいと思います。
タンパク質の中でも、いろいろな角度で資料を見ていきましょう。
1人が1 日に摂取するタンパク質の量
◆総数(1歳以上):7,801人 に対して、平均値は:68.9g
◆男性(1歳以上):3,684人 に対して、平均値は:75.5g
◆女性(1歳以上):4,117人 に対して、平均値は:63.0g
となります。
男女でタンパク質の摂取量に12.5gも差があるのは、ちょっと驚きですね。
ただ、いずれにしても、1日に60g以上のタンパク質は摂取していそうです。
次はちょっと興味深い結果です。
昭和50年(1975年)からの摂取量の年次推移
これは、昭和50年(1975年)~平成25年(2013年)の38年間で、タンパク質の摂取量がどのように変わっていったか、という資料です。
『タンパク質』
◆昭和50年(1975年):80.0g に対して、昭和60年(1985年):79.0g
平成 7年(1995年):81.5g
平成17年(2005年):71.1g
平成25年(2013年):68.9g
ということで、
昭和50年(1975年)から1日の摂取量が11.1gも減っている。ということが分かります。
『たった11.1g』 と思ってますか??
いえいえ!そんなわけありません。
一日に11.1gですから1年365日で、4051.5g(=約4kg)のタンパク質を摂取しなくなっている。ということなのです。
なんか多い気がしますよね。
では、次の記事で、タンパク質の推奨摂取量を確認していきましょう。
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