タンパク質不足 4回目
頑張らない筋トレ管理人のさっちんです。
さて、前回までに
- 日本人は一日に摂取するタンパク質が実は足りている
- 根拠は、厚生労働省の『国民健康・栄養調査』と『日本人の食事摂取基準(2015年版)』の2つの資料で見ていこう
- 昔より1日の摂取量は減ってきている(38年で約11g)けど1日60g以上は取れている
ということを書きました。
ただ、『1日に60gのタンパク質が取れている』と言われたところで、これが栄養を十分に満足に取れていて、60gも取れているのか、たった60gしか取れていない。なのかが分からない。
なので、今回の記事では日本人の食事摂取基準(2015年版)で摂取基準を見ていこうと思います。
それでは、そろそろ行きましょう。
日本人の食事摂取基準(2015年版)
前回の記事で見た通り、私たちは1日に60g以上タンパク質が取れていそうです。
さて、1日に60gは多いのか少ないのか。日本人の食事摂取基準(2015年版)を確認しながら、前回の『国民健康・栄養調査』と同じように、タンパク質に特化して、いろいろな角度で資料を見ていきましょう。
日本人の食事摂取基準(2015年版) URL:
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
1 日の食事摂取基準
『タンパク質』
◆男性 (18~29(歳)) 推定平均必要量:50g/推奨量:60g
(30~49(歳)) 推定平均必要量:50g/推奨量:60g
(50~69(歳)) 推定平均必要量:50g/推奨量:60g
(70(歳)以上) 推定平均必要量:50g/推奨量:60g
◆女性 (18~29(歳)) 推定平均必要量:40g/推奨量:50g
(30~49(歳)) 推定平均必要量:40g/推奨量:50g
(50~69(歳)) 推定平均必要量:40g/推奨量:50g
(70(歳)以上) 推定平均必要量:40g/推奨量:50g
となります。
なんとまぁ。見てのとおり、18歳以上であれば男性と女性で、それぞれ同じ推定平均必要量と、推奨量になりますね。
ちなみに、未成年および妊娠(初期/中期/後期)、授乳婦についての必要量は異なってくるので資料を確認するようにお願いします。
なお、言葉の定義は、
★推定平均必要量:半数の人が必要量を満たす量
★必要量 :ほとんどの人が充足している量
となります。少し曖昧だけど必要量が満足できていれば問題無い。と思っていい。
また、タンパク質に特化して言うと、過剰摂取を制限しなければならないような明確な報告資料が十分に無いから、食事摂取基準の資料においても耐容上限量は設定されていない。
だから、単純に言うとタンパク質はいくら食べても健康被害は無いと想定するけど、何事もバランスが大事だから、馬鹿みたいに摂取すれば良いもんでもないと思う。
ちなみに、タンパク質は一度に過剰摂取しても、そもそも体に吸収されない。のでそれも関係しているのかもしれない。
さて、そうすると、
1日にタンパク質60gの摂取基準を満たしている
前回の記事で書いた通り、日本人は平均的に1日にタンパク質を60g以上は摂取していることになっている。
そして、今回の記事で書いた通り、タンパク質は1日に男性は60g、女性は50g以上の摂取を推奨されていることから、
単純に、普通の人は普通に生活していれば、1日に必要なタンパク質は摂取できている。
と結論付けることが出来そうだ。
次の記事では最後に、筋トレする人たちにとってのタンパク質摂取について書いていきます。
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