タンパク質不足 2回目
頑張らない筋トレ管理人のさっちんです。
さて、前回までに
- 日本人は一日に摂取するタンパク質が実は足りている
- 根拠は、厚生労働省の『国民健康・栄養調査』と『日本人の食事摂取基準(2015年版)』の2つの資料で見ていこう
ということを書きました。
タンパク質は不足しているから気を付けて摂取しないといけないような気がしてたけど、実はちゃんと必要な量を摂取できていることを国が調査してた。
ということで、
立ってるものは国でも使え。使えるものは使うっと。今回は、まず先にこれらの資料は何なのか、ということを見ていこうと思います。
それでは、そろそろ行きましょう。
国民健康・栄養調査
さて、厚生労働省の国民健康・栄養調査です。タンパク質が足りている根拠を調べるのに、なぜこの調査結果が適しているのかを先に説明したいと思います。
厚生労働省に記載されている国民健康・栄養調査の『調査の目的』は
本調査は、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的として、毎年実施するものとする。
出典:厚生労働省:国民健康・栄養調査
URL:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/gaiyo/k-eisei_2.html#mokuteki
ということが書かれています。
つまり、毎年国民の平均的な栄養摂取状況を調査して、国民の健康の増進を図ろう。という、壮大な目的の下に行われている調査なわけです。
こちらは、毎年11月に調査を行っていて、調査結果の公表もだいたい毎年行われています。
『栄養摂取状況を調査』しているから、国民がどの栄養素をどのくらいの量摂取しているのか、ということを調べることができます。
もちろん、栄養摂取の状況は個々人によって異なることは否めませんが、個人で勝手に調査するよりも、日本全体として栄養摂取の傾向がどうなっているのかを知るためには、とても良い資料になるわけです。
日本人の食事摂取基準(2015年版)
次に日本人の食事摂取基準(2015年版)の資料です。
この資料の『策定方針』は、
日本人の食事摂取基準は、健康な個人並びに集団を対象として、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示す
出典:厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2015年度)」策定検討会
URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
ということが書かれています。
つまり、国民の参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示して、国民の健康の保持・増進・生活習慣病の予防を図ろう。という、これまた壮大な目的の下に行われている資料なわけです。こちらは、いまのところ5年に一度公表されています。
『エネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示して』いるから、国民がどの栄養素をどのくらい摂取しなければならないのか。ということを調べることができます。
こちらの資料は、乳児を細かく分類したり、成人でも高齢者を分類したり、年齢別に細かく区分されて纏められており、それぞれの年齢区分に応じて、日本人としての平均な身長・体重を参照体位として設定されています。
さて、次回ではそろそろ資料の中身を見ていきましょう。
コメント